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Advanced Level テストマネジメント(AL TM)模擬試験 セットBの問題と解説

全50問。問題の後の「解答と解説」を開くと、正解と解説が表示されます。
問1第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.1.11点ID t1-02
テスト計画を開始すべき時期について、シラバスの記述に合っているものはどれか。
  1. A 開発プロセスのできるだけ早い段階(できれば要件の識別前)に開始し、進行に合わせて更新する
  2. B 設計がある程度固まった段階で開始し、テスト実行の開始前までに内容を最終確定させる
  3. C プロジェクト計画書の承認直後に作成し、以後の変更はプロジェクト計画の変更時に限定する
  4. D テストベースとなる要件仕様が承認された後に開始し、テストレベルごとに一度作成して確定させる
解答と解説
正解:A 開発プロセスのできるだけ早い段階(できれば要件の識別前)に開始し、進行に合わせて更新する
テスト計画はできるだけ早い段階、できれば要件を識別する前に開始し、進行に合わせて更新すべきとされる。多くの場合、変更やフィードバックに対応するための再計画を伴うイテレーティブなプロセスである。
問2第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.1.21点ID t1-04
テストコントロールの活動に含まれるものとして、シラバスで挙げられているものはどれか。
  1. A テスト条件に基づくテストケースの設計と、それらを効率よく実行するためのテストスイートの編成
  2. B 計画したテストからの逸脱のマネジメントと、新たに識別したリスク・変化したリスクへの対処
  3. C テストベースのレビューと、テスト可能性の観点から識別したテストベースの欠陥の報告
  4. D 再利用が期待されるテストウェアの識別と、構成管理システムへのテスト結果の保管
解答と解説
正解:B 計画したテストからの逸脱のマネジメントと、新たに識別したリスク・変化したリスクへの対処
テストコントロールには、テスト計画書とコントロールの指示の実装、逸脱のマネジメント、新たなリスクや変化したリスクへの対処、テスト開始の準備の確立、終了基準に基づくテスト完了の承認の実行と獲得が含まれる。テストモニタリングとコントロールは継続的な活動である。
問3第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.1.31点ID t1-07
テスト完了で、テスト結果・テスト記録・テストレポートなどのテストウェアをどう扱うべきとされているか。
  1. A 構成管理システムに保管(アーカイブ)すべきである
  2. B 次のプロジェクトのテストチームに直接引き渡して管理を任せる
  3. C テスト完了レポートに要約して記載し、元の記録は削除する
  4. D 欠陥マネジメントツールの欠陥レポートに添付して保管する
解答と解説
正解:A 構成管理システムに保管(アーカイブ)すべきである
将来役に立つ、または再利用が期待されるテストウェアを識別し、アクセスしやすく理解しやすくする。テスト結果、テスト記録、テストレポートなどは構成管理システムに保管(アーカイブ)すべきとされている。
問4第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.2.11点ID t1-10
プロジェクトのテストステークホルダーの識別について、シラバスの記述に合っているものはどれか。
  1. A シラバスに示されたステークホルダーのリストは網羅的なので、それを基にプロジェクトに該当しない者を除外して識別する
  2. B テスト実行の開始時に、テスト結果の報告先となる関係者を洗い出し、報告の頻度と形式をテストチームの都合に合わせて決定する
  3. C テスト戦略やテスト計画の作成の一環として、テストスコープを考慮したステークホルダー分析を行い、プロジェクト固有のステークホルダーを識別する
  4. D ステークホルダーの識別はプロジェクト計画の一部としてプロジェクトマネージャーが行い、テストマネージャーはその結果をテスト計画書にそのまま転記する
解答と解説
正解:C テスト戦略やテスト計画の作成の一環として、テストスコープを考慮したステークホルダー分析を行い、プロジェクト固有のステークホルダーを識別する
シラバスのリストはすべての潜在的なステークホルダーを含むわけではない。テストマネージャーは、テストスコープを考慮したステークホルダー分析で、プロジェクト固有のステークホルダーを識別する必要がある。
問5第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.2.21点ID t1-12
ステークホルダーマトリクスの「擁護者(影響力が低い、関心が高い)」への対応として、シラバスの記述に合っているものはどれか。
  1. A 関心や影響力に変化がないかを監視しつつ、重要なマイルストーンでの報告など最小限の情報提供にとどめる
  2. B テスト戦略やテスト計画の形成に不可欠な主要協力者として扱い、主要な意思決定に積極的に関与させる
  3. C 日々のタスクへの関心は強くないため、リソース配置や高いレベルの方向性に関する意思決定の場面で関与を求める
  4. D 定性的なフィードバックを提供することが多く、定期的な報告や特定の議論への関与を通じて関心を維持できる
解答と解説
正解:D 定性的なフィードバックを提供することが多く、定期的な報告や特定の議論への関与を通じて関心を維持できる
擁護者は定性的なフィードバックを提供することが多く、定期的な報告や議論への関与で関心を維持する。選択肢Bは推進者、選択肢Aは無関心者、選択肢Cは潜在的協力者への対応に近い。
問6第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.2.41点ID t1-15
シーケンシャル開発モデル(V字モデルなど)とイテレーティブ開発モデル(スクラムなど)のテストマネジメント活動の比較として、正しいものはどれか。
  1. A 役割:シーケンシャルでは役割が統合されファシリテーターやコーチがテストマネージャーに代わり、イテレーティブではテストマネージャーが統括する
  2. B モニタリングと報告:シーケンシャルはマイルストーンベース/イテレーティブはリアルタイムダッシュボードなどによる継続的な報告
  3. C テストウェア:シーケンシャルは受け入れ基準と完了の定義に重点/イテレーティブは戦略・計画書・ケース・スケジュール・レポートを含む
  4. D 見積り:シーケンシャルはイテレーションごとのストーリープランニング/イテレーティブはテストレベルごとの早期詳細見積り
解答と解説
正解:B モニタリングと報告:シーケンシャルはマイルストーンベース/イテレーティブはリアルタイムダッシュボードなどによる継続的な報告
モニタリングと報告の比較が正しい。見積りとテストウェアはシーケンシャルとイテレーティブの説明が逆。役割は、シーケンシャルではテストマネージャーが意思決定とチームマネジメントを統括し、イテレーティブでは役割が統合されファシリテーターやコーチが代わる。
問7第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.2.51点ID t1-17
コンポーネント統合テストにおけるテストマネジメント活動として、シラバスで挙げられているものはどれか。
  1. A プロダクトのリリース承認プロセスへステークホルダーを導き、受け入れ基準の充足を判定してもらう
  2. B 顧客先でのテストを円滑に進め、運用部門と協力して本番稼働に向けたシステムの準備状況を確認する
  3. C ユーザー受け入れテストにおけるユーザーのテスト活動をマネジメントし、発生した課題事項の解決を促進して合意を得る
  4. D SDLCモデル、ツール、プロセスを考慮しながら、開発チームと協力して統合順序とテストの組み合わせを決定する
解答と解説
正解:D SDLCモデル、ツール、プロセスを考慮しながら、開発チームと協力して統合順序とテストの組み合わせを決定する
コンポーネント統合テストでは、開発チームと協力して統合順序とテストの組み合わせを決め、システムテスト戦略や受け入れテスト戦略と整合するよう進捗を監視する。他の選択肢は受け入れテストでのテストマネジメント活動。
問8第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.2.61点ID t1-20
テストタイプ別のテストマネジメント活動のうち、「コードカバレッジツールの使用を統括してギャップを識別し、その領域にリソースを割り当てる」のはどれのマネジメントか。
  1. A 非機能テスト
  2. B ホワイトボックステスト
  3. C ブラックボックステスト
  4. D 機能テスト
解答と解説
正解:B ホワイトボックステスト
ホワイトボックステストのマネジメントには、コードカバレッジの最適化と技術的洞察の統合がある。機能テストは戦略的な計画と進捗の追跡・リソースの調整、非機能テストは性能ベンチマークとコンプライアンス検証、ブラックボックステストはテストカバレッジ分析とフィードバックの取り込み。
問9第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.2.73点ID t1-22
あるプロジェクトでは、オンサイトとオフサイトに分散したチームでテストを行っている。テスト計画で特に重視すべき活動として、シラバスの記述に最も合っているものはどれか。
  1. A 各拠点が独自にテストを進められるよう、拠点ごとに個別のテスト計画書とテスト完了基準を作成させて管理する
  2. B リソース配置戦略でチーム構造と役割を明確にし、コミュニケーション手順を確立して同期と協力を確保する
  3. C リソース配置はコストの低いオフサイト拠点に寄せ、オンサイトはテスト結果の受け入れ確認のみを担う
  4. D 拠点間のコミュニケーションは負荷を避けるため、マイルストーンごとの進捗報告会に集約して実施する
解答と解説
正解:B リソース配置戦略でチーム構造と役割を明確にし、コミュニケーション手順を確立して同期と協力を確保する
テスト計画のリソース配置戦略は単なる配置にとどまらず、チーム構造の定義、役割の明確化、コミュニケーション手順の確立を含む。オンサイト/オフサイトモデルのように分散した環境では、同期を保ち円滑な協力を確保するため、この点が特に重要とされる。
問10第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.31点ID t1-25
リスクベースドテストにおけるリスクレベルとテストの関係について、シラバスの記述に合っているものはどれか。
  1. A リスクレベルに関わらず労力は均等に配分し、リスクレベルはテスト実行の順序だけを決めるために使う
  2. B リスクレベルが高いほど、テストを早期に開始し、労力を集中させて長期間にわたって行う
  3. C リスクレベルが高いほど、テストは開発が安定する後半に開始し、短期間に労力を集中させて行う
  4. D リスクレベルが低いほど早期に開始して不確実性を減らし、高リスクの領域は後半に重点的にテストする
解答と解説
正解:B リスクレベルが高いほど、テストを早期に開始し、労力を集中させて長期間にわたって行う
リスクレベルが高いほど、テストを早期に開始し、労力を集中させて長期間行うべきとされる。
問11第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.3.21点ID t1-28
ステークホルダーが品質リスクを識別するための技法として、シラバスで挙げられていないものはどれか。
  1. A リスクワークショップ
  2. B 専門家インタビュー
  3. C 過去の経験の参照
  4. D ペアプログラミング
解答と解説
正解:D ペアプログラミング
品質リスクの識別技法は、専門家インタビュー、独立したアセスメント、ふりかえり、リスクワークショップ、ブレーンストーミング、チェックリスト、過去の経験の参照。
問12第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.3.31点ID t1-30
品質リスクの「リスク可能性」を左右する要因として、シラバスで挙げられているものはどれか。
  1. A 技術、ツール、またはシステムアーキテクチャの複雑度
  2. B 影響を受ける機能の使用頻度とビジネス上の重要性
  3. C 故障が引き起こす民事または刑事上の法的制裁や賠償責任
  4. D 故障が発生した場合に組織の評判が受けるダメージの大きさ
解答と解説
正解:A 技術、ツール、またはシステムアーキテクチャの複雑度
リスク可能性の要因には、複雑度、組織の成熟度、個人の課題、チーム内の対立、サプライヤーとの契約問題、地理的に分散したチーム、弱いリーダーシップ、プレッシャー、早期の品質保証活動の欠如、変更率の高さがある。他の選択肢はリスク影響の要因。
問13第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.3.43点ID t1-33
オンラインバンキングシステムで、「送金機能」のリスクレベルが非常に高く、「お知らせ表示機能」のリスクレベルが低いと評価された。シラバスの考え方に最も合っているテストの進め方はどれか。
  1. A 送金機能は早期に開始し、厳密な技法で最も適任な担当者がテストする。お知らせ表示機能は後半に開始し、厳密でない技法でもよい
  2. B 送金機能は最も厳密な技法を用いつつ経験の浅い担当者に任せて育成の機会とし、お知らせ表示機能は熟練者が短時間でまとめて確認する
  3. C 公平性と網羅性を確保するため、両機能を同じテスト技法・同じ厳格さで、同じ時期に並行してテストする
  4. D 早期に進捗を示すため、テストが容易なお知らせ表示機能から先に完了させ、その後に送金機能へ労力を集中させる
解答と解説
正解:A 送金機能は早期に開始し、厳密な技法で最も適任な担当者がテストする。お知らせ表示機能は後半に開始し、厳密でない技法でもよい
テストの時間と労力はリスクレベルに比例させる。高リスクは早期に開始し厳密な技法を用い、最もリスクの高いアイテムは最も適任な担当者がテストすべき。低リスクは後半に開始してもよく、厳密でない技法を用いる。テスト対象を一律な厳格さでテストする必要はない。
問14第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.3.43点ID t1-35
リスクベースドテストで、テストに割り当てた時間を使い切ったが、計画したテストがすべては実行できていない。テストマネージャーの対応として、シラバスの考え方に最も合っているものはどれか。
  1. A 未実行のテストの件数を報告し、テスト担当者を増員して残りのテストを実行するための追加予算と追加期間をマネジメントに申請する
  2. B 未実行のテストは優先度の低いものなので、実行済みテストの合格率だけを報告してリリース判断を開発側に委ねる
  3. C 計画したテストがすべて実行されるまでは終了基準を満たさないため、テスト期間を延長してリリースを延期する
  4. D 残存リスクレベルをステークホルダーが理解できる形で報告し、テストの延長か残存リスクの受け入れかについて正当な提案をする
解答と解説
正解:D 残存リスクレベルをステークホルダーが理解できる形で報告し、テストの延長か残存リスクの受け入れかについて正当な提案をする
リスクベースドテストでは任意の時点の残存リスクレベルを報告でき、テストの延長か残存リスクの受け入れかについて、正当な提案をマネジメントに提供できる。そのためには、テスト結果をリスクの観点からステークホルダーが理解できるよう報告する必要がある。
問15第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.3.51点ID t1-38
リスクベースドテストの重量的な技法の例として、シラバスで挙げられているものはどれか。
  1. A 探索的テスト、エラー推測、チェックリストベースドテスト、攻撃に基づくテスト
  2. B 故障モード影響解析(FMEA)、フォールトツリー解析、ハザード分析、エクスポージャーコスト
  3. C プランニングポーカー、ワイドバンドデルファイ、三点見積り、メトリクスに基づく見積り
  4. D PRAM、PRISMA、体系的ソフトウェアテスト(SST)など、順序尺度でリスク要因を整理する技法
解答と解説
正解:B 故障モード影響解析(FMEA)、フォールトツリー解析、ハザード分析、エクスポージャーコスト
重量的な技法の例は、ハザード分析、エクスポージャーコスト、FMEAとその派生、フォールトツリー解析。形式的で、定義された手順と詳細な文書を用い、幅広いステークホルダーが関与する。セーフティクリティカルなシステムでよく使われる。選択肢Dは軽量的な技法の例。
問16第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.3.51点ID t1-40
リスクベースドテストの軽量的な技法について、正しい記述はどれか。
  1. A 労力を抑えるため、ステークホルダーの関与なしにテストマネージャーが単独でリスク要因を評価して整理する
  2. B 重量的な技法より徹底度が低く労力も少ないが、ステークホルダーの関与に基づき、リスク要因は通常順序尺度で整理する
  3. C 形式的な手順と詳細な文書を用いるため、主にセーフティクリティカルなシステムのテストで使われる
  4. D リスク可能性とリスク影響を統計データに基づく数式で算出し、リスクレベルを金額として表すことで分析の労力を抑える
解答と解説
正解:B 重量的な技法より徹底度が低く労力も少ないが、ステークホルダーの関与に基づき、リスク要因は通常順序尺度で整理する
軽量的な技法は徹底度が低く労力も少ないが、ステークホルダーの関与に基づく。ステークホルダーのグループはそれほど広くない場合があり、リスク要因は通常順序尺度で整理する。例としてSST(要件仕様がある場合のみ)、PRAM、PRISMAがある。
問17第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.41点ID t1-43
プロジェクトテスト戦略について、シラバスの記述に合っているものはどれか。
  1. A 複数のテストレベルにまたがる方針を示すものであり、単一のテストレベルを対象とするテスト戦略は存在しない
  2. B テスト計画の主要な成果物で、文書化は推奨されるが形式的なテスト計画書である必要はなく、その必要性はコンテキストに依存する
  3. C 組織的テスト戦略を具体化したものなので、組織的テスト戦略が存在しない場合はプロジェクトテスト戦略も作成しない
  4. D テスト計画の主要な成果物であり、契約や規制による要求の有無に関わらず、形式的なテスト計画書として文書化しなければならない
解答と解説
正解:B テスト計画の主要な成果物で、文書化は推奨されるが形式的なテスト計画書である必要はなく、その必要性はコンテキストに依存する
プロジェクトテスト戦略はテスト計画の主要な成果物。文書化は推奨されるが形式は問わない。シーケンシャル開発では通常文書化され、契約や規制で要求されることも多い。組織的テスト戦略がない場合は、ステークホルダーと不足している詳細を明確にするよう努める。
問18第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.4.23点ID t1-46
予算と時間の制約が非常に厳しいプロジェクトである。テストアプローチの選択として、シラバスの考え方に最も合っているものはどれか。
  1. A テスト実行のためのテストケースの優先順位を決めるために、リスクベースドテストを厳格に使用する
  2. B 制約はテストのスケジュールに影響するが、テストアプローチの選択には影響しないものとして扱う
  3. C 時間の制約を優先して受け入れテストを省略し、リリース後の本番監視で発見した欠陥に対処する
  4. D テストの網羅性を損なわないよう、すべてのテストケースの実行範囲を均等に縮小して予定の期間内に実行する
解答と解説
正解:A テスト実行のためのテストケースの優先順位を決めるために、リスクベースドテストを厳格に使用する
プロジェクトのゴールとタイプには、テストに影響する制約・リスク・機会が含まれる。予算と時間の制約が厳しい場合は、テストケースの優先順位を決めるためにリスクベースドテストを厳格に使う必要があるかもしれない。顧客向けに特化した開発では、契約の受け入れ基準をカバーするテストが必要になることがある。
問19第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.4.23点ID t1-48
システムオブシステムズの開発で、自チームのシステムが他チームの複数のシステムと連携する。テストアプローチの検討で最も重要な考慮事項はどれか。
  1. A 他チームのシステムは各チームの責任範囲なので、自チームのシステムテストで自システムの品質を確保することに集中する
  2. B インターフェースの問題は本番に近い環境でしか再現しないため、システム統合テストは本番稼働後の監視で代替する
  3. C 連携先が多いため、インターフェースは他チームのシステムをスタブで代替してテストし、コンポーネントテストの網羅性を高めることを優先する
  4. D 他チームやプロジェクトとテストを調整してシステム統合テストに適切なテストレベルを選び、リスクベースドテストで優先順位と規模を調整する
解答と解説
正解:D 他チームやプロジェクトとテストを調整してシステム統合テストに適切なテストレベルを選び、リスクベースドテストで優先順位と規模を調整する
他のシステムとのインターフェースは、テストアプローチを選ぶ際の要因の1つ。システムオブシステムズでは、他チームとの調整とシステム統合テストのための適切なテストレベルの選択が不可欠で、リスクベースドテストが優先順位付けと規模調整に役立つ。
問20第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.4.32点ID t1-51
SMARTの法則の各要素の説明として、正しい組み合わせはどれか。
  1. A R(妥当な):数値化可能で、具体的な進捗基準を持ち、達成度を測れるものでなければならない
  2. B T(タイムリーな):プロジェクト全体の目的に沿い、その方向性と整合したものでなければならない
  3. C A(達成可能な):リソースの可用性、時間枠、能力を考慮し、実現可能でなければならない
  4. D M(測定可能な):明確で曖昧ではなく、誰が読んでも同じ意味に理解できるものでなければならない
解答と解説
正解:C A(達成可能な):リソースの可用性、時間枠、能力を考慮し、実現可能でなければならない
S=具体的な(明確で曖昧でない)、M=測定可能な(数値化可能で具体的な進捗基準を持つ)、A=達成可能な(リソース・時間枠・能力を考慮して実現可能)、R=妥当な(プロジェクト全体の目的に沿う)、T=タイムリーな(具体的な時間枠と完了期限)。
問21第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.5.11点ID t1-53
IDEALモデルの「確立」フェーズで行うこととして正しいものはどれか。
  1. A 改善の展開後に、計画した利益が得られたかを検証し、次の改善サイクルに向けた教訓をまとめる
  2. B 改善の詳細なアクションを列挙したテストプロセス改善計画を作り、改善に優先順位を付ける
  3. C 現在のテストプロセスをアセスメントして強みと弱みを把握し、改善の可能性がある領域を特定する
  4. D プロセス改善の目的、ゴール、スコープ、カバレッジをステークホルダーと合意し、改善の体制を整える
解答と解説
正解:B 改善の詳細なアクションを列挙したテストプロセス改善計画を作り、改善に優先順位を付ける
確立フェーズではテストプロセス改善計画を作る。優先順位付けは、ROI、リスク、戦略との整合性、測定可能な利益などに基づいて行える。選択肢Dは開始、選択肢Cは診断、選択肢Aは学習のフェーズ。
問22第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.5.31点ID t1-56
GQM(Goal-Question-Metric)アプローチの進め方として正しいものはどれか。
  1. A 測定ゴールを定義し、ステークホルダーの視点で品質の側面を定義する質問へ洗練し、回答に必要な情報を提供するメトリクスを選ぶ
  2. B ステークホルダーの質問を起点としてゴールとメトリクスを同時に定義し、収集したデータを使って最初の質問自体の妥当性を確認する
  3. C まず利用可能なメトリクスを収集し、その傾向から質問を導き出し、最後に質問への回答に基づいて測定ゴールを設定する
  4. D 測定ゴールを定義し、そのゴールを直接表すメトリクスを選択して、質問は収集したデータの分析後に定義する
解答と解説
正解:A 測定ゴールを定義し、ステークホルダーの視点で品質の側面を定義する質問へ洗練し、回答に必要な情報を提供するメトリクスを選ぶ
GQMは、関連するステークホルダーの情報ニーズに合わせたメトリクスを定義・分析するフレームワーク。ゴール→質問→メトリクスの順に洗練し、収集したデータで質問に答えて測定ゴールをアセスメントする。
問23第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.5.42点ID t1-58
イテレーションのふりかえりで、チームが15件の改善アイデアを出した。次に取るべき行動として、シラバスの考え方に最も合っているものはどれか。
  1. A 15件をすべて記録として残し、次回のふりかえりで全件を改めて再評価してから、実施するかどうかをまとめて判断する
  2. B 改善アクションに優先順位を付けて責任者と効果を測るゴール・メトリクスを定め、検証可能なステップで管理できるよう数を絞る
  3. C チームの意欲が高いうちに、15件すべてを次のイテレーションのバックログに追加し、全員で並行して実施する
  4. D テストマネージャーが15件の中から実施するアクションを単独で選び、効果の確認方法や期限も含めて各メンバーに割り当てる
解答と解説
正解:B 改善アクションに優先順位を付けて責任者と効果を測るゴール・メトリクスを定め、検証可能なステップで管理できるよう数を絞る
改善アクションの決定では、優先順位を付け、改善計画と責任者を定義し、効果を評価するゴールとメトリクスを定義できる。一度に多くの改善を実施すると、検証可能なステップでマネジメントすることが困難になる。アジャイルでは、次のイテレーションでレビューできるよう問題とアクションを文書化する。
問24第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.6.11点ID t1-61
ツールの採用と展開における一般的なよい実践例として、シラバスで挙げられているものはどれか。
  1. A ツールの使い方は各チームの裁量に任せ、ガイドラインを定めずに実際の使用を通じて定着させる
  2. B パイロットプロジェクトを実施し、ツールを段階的に組織に展開し、ツールのオーナーを定義する
  3. C 導入の影響を抑えるため、既存のプロセスは変更せず、ツールの設定のほうを現行の業務に合わせる
  4. D 全社で一貫した使い方を定着させるため、パイロットを経ずにツールを組織全体へ一斉に展開する
解答と解説
正解:B パイロットプロジェクトを実施し、ツールを段階的に組織に展開し、ツールのオーナーを定義する
採用と展開のよい実践例は、パイロットプロジェクトの実施、必要に応じた既存プロセスの適応、ガイドラインの制定、トレーニング・コーチング・指導、段階的な展開、実際の使用から情報を収集する方法の実装、ツールのオーナーの定義。
問25第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.6.33点ID t1-64
組織の成熟度が低いチームが、高機能なテストマネジメントツールの導入を急いでいる。ROIの観点から、テストマネージャーが特に考慮すべきリスクはどれか。
  1. A 利益が予想を上回り、他チームからの利用要求に対応できなくなる可能性がある
  2. B 組織の未熟さが、ツールの非効率的な使用につながる可能性がある
  3. C ツールのコストが予想を下回り、浮いた予算の配分が決まらない可能性がある
  4. D 評価や管理に時間を使っても、テストタスクには影響しないため機会コストは生じない
解答と解説
正解:B 組織の未熟さが、ツールの非効率的な使用につながる可能性がある
ROIに関するリスクとして、組織の未熟さによる非効率的な使用、ベンダーのメンテナンスポリシーの変更による作業増、予想を上回るコスト、予想を下回る利益が挙げられている。また、ツールの評価や管理に費やす時間は実際のテストタスクに使えたかもしれないという機会コストも考慮しなければならない。
問26第1章 テスト活動のマネジメントシラバス 1.6.41点ID t1-66
ツールのライフサイクルの4つのステージとして正しいものはどれか。
  1. A 調達、導入と展開、サポートとメンテナンス、廃棄
  2. B 評価と選択、導入と展開、運用と保守、廃棄
  3. C 調達、サポートとメンテナンス、進化、廃棄
  4. D 要件定義、評価と選択、パイロット、全社展開
解答と解説
正解:C 調達、サポートとメンテナンス、進化、廃棄
ツールのライフサイクルは、調達、サポートとメンテナンス、進化、廃棄の4つ。ツールのオーナーを任命し、各ステージの活動が定義・実行・マネジメントされることを保証する。調達では、ツールのオーナーを割り当て、命名規則や保管場所などの使用に関する決定を前もって行うことがROIに大きく影響する。
問27第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.11点ID t2-02
テストメトリクスに関する記述として、シラバスの考え方に合っているものはどれか。
  1. A テスト目的が達成されたかを判断するには測定方法の定義が必要であり、テストメトリクスはそのための指標である
  2. B テストメトリクスはテスト完了時に結果を総括するためのものであり、テスト計画の段階で定義しておく必要はない
  3. C テストメトリクスは主にテスト担当者個人の生産性を評価するための指標であり、テスト目的とは切り離して定義する
  4. D 測定されていない側面も測定された側面と同じように注意が払われるため、メトリクスは少数の項目に絞ればよい
解答と解説
正解:A テスト目的が達成されたかを判断するには測定方法の定義が必要であり、テストメトリクスはそのための指標である
「測定できるものは達成できる」、逆に測定されないものは無視されやすい。テスト目的(なぜテストするのか)が達成されたかを判断するための指標がテストメトリクス。メトリクスはテスト計画の一部として、モニタリング・コントロール・完了のために定義する。
問28第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.1.11点ID t2-04
テストモニタリングとコントロールで使うメトリクスと、テスト完了で使うメトリクスの違いについて、正しい記述はどれか。
  1. A モニタリングとコントロールでは主にテスト目的の達成度を測定し、テスト完了では主に活動の進捗を測定する
  2. B どちらの局面でも同じメトリクス群を使い、違いは報告先がテストチーム内か経営層かという点にある
  3. C テスト完了ではメトリクスの代わりに、ステークホルダーへのインタビューによって品質を定性的に評価する
  4. D モニタリングとコントロールでは主にテスト活動の進捗を、テスト完了では主にテスト目的の達成度を測定する
解答と解説
正解:D モニタリングとコントロールでは主にテスト活動の進捗を、テスト完了では主にテスト目的の達成度を測定する
モニタリングとコントロールのメトリクスはテスト活動の進捗に関するもので(テスト進捗レポートで報告)、テスト完了ではテスト目的を達成する必要がある(テスト完了レポートで報告)。1つまたは複数のメトリクスを組み合わせて、テスト目的に割り当てた終了基準を測定できる。選択肢Aは両者が入れ替わっている。
問29第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.1.33点ID t2-07
コードが頻繁に変更される環境で、テストスイートが変更に追随できているか不安がある。テストマネージャーがモニタリングに活用するメトリクスとして、シラバスの記述に最も合っているものはどれか。
  1. A テストケースの総数の推移を監視し、件数が増え続けていればテストスイートが変更に追随していると判断する
  2. B コードカバレッジを、コード変更がテストスイートに与える影響の監視と、ギャップやリスクの識別に使う
  3. C 変更頻度が下がるまでは傾向が安定しないため、カバレッジの測定はリリース直前にまとめて行う
  4. D 欠陥の検出数の推移を監視し、検出数が減少していればテストスイートが十分に機能していると判断する
解答と解説
正解:B コードカバレッジを、コード変更がテストスイートに与える影響の監視と、ギャップやリスクの識別に使う
シラバスは、頻繁に変更される環境では、コードカバレッジのメトリクスがテストスイートに対するコード変更の影響のモニタリングや、潜在的なギャップやリスクの識別に有用だと例示している。報告はプロジェクトのコンテキストとニーズに合わせるべきとされる。
問30第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.1.33点ID t2-09
テスト実行を続けたところ、新たに識別される欠陥が少なくなってきた。テスト終了の判断について、シラバスの考え方に最も合っているものはどれか。
  1. A 欠陥の発見数の減少はテスト対象の品質ではなくテストの有効性の低下を示すため、終了判断の根拠にはできない
  2. B テストを終了する判断はできるが、メトリクスの報告と合意された終了基準に基づいて判断すべきである
  3. C 欠陥の発見数が減っても残存欠陥の可能性は残るため、計画したテストケースをすべて実行するまで終了すべきでない
  4. D 新たな欠陥が見つからなくなった時点で、テストの網羅性は十分に達成されたと見なして終了してよい
解答と解説
正解:B テストを終了する判断はできるが、メトリクスの報告と合意された終了基準に基づいて判断すべきである
テスト実行を継続して識別される欠陥が少なくなれば、テストを終了する判断を下すことができる。この判断はメトリクスの報告と合意された終了基準に基づくべきとされる。
問31第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.1.33点ID t2-11
欠陥に関するメトリクスの内訳として、シラバスで挙げられているものはどれか。
  1. A 要件ごとのテストケース数、テストケースの実行状況、自動化テストケースの割合、テスト環境の稼働状況
  2. B 開発担当者ごと・テスト担当者ごとの欠陥件数、欠陥レポートの作成時間、欠陥修正に要した人件費、使用ツール
  3. C テストアイテム、欠陥の発生源、テストリリース、混入・検出・修正のレベル、優先度/重要度、根本原因、ステータス
  4. D テスト活動ごとの実績工数と計画工数、テスト担当者の稼働率、残りのテスト作業の見積り、テストコスト
解答と解説
正解:C テストアイテム、欠陥の発生源、テストリリース、混入・検出・修正のレベル、優先度/重要度、根本原因、ステータス
欠陥メトリクスには、欠陥数累計に対する解決済み欠陥数累計と、各種内訳(テストアイテムまたはコンポーネント、発生源、テストリリース、テストレベルまたはイテレーションでの混入・検出・修正、優先度/重要度、根本原因、ステータス)がある。欠陥の検出と解決のプロセスのモニタリング、欠陥密度や重要度が高い領域の特定、テストの効率性と有効性の評価に使う。選択肢Aはテストケースや環境、選択肢Dはテスト進捗やコストに関するメトリクスである。
問32第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.2.11点ID t2-14
テスト見積りと「時間-コスト-品質の三角形」について、シラバスの記述に合っているものはどれか。
  1. A テストはサブプロジェクトなので制約は常にあり妥協が必要となる。時間・コスト・品質は相互依存し恣意的に操作できない
  2. B テストは開発と独立した活動であるため、テストの見積りではプロジェクト全体の制約を考慮せず品質目標を基準とする
  3. C 時間・コスト・品質は互いに独立した値であり、品質目標を固定したまま時間とコストを個別に短縮することができる
  4. D テスト見積りはプロジェクトの制約から独立して作成し、その後で時間・コスト・品質のどれか1つを調整して制約に合わせる
解答と解説
正解:A テストはサブプロジェクトなので制約は常にあり妥協が必要となる。時間・コスト・品質は相互依存し恣意的に操作できない
テスト見積りでは、まずテストレベル・活動・タスクを識別し、主要なテスト活動に分割し、必要な工数とコストを見積る。テストはサブプロジェクトなので制約があり、時間-コスト-品質の三角形の3つの値は相互に依存し影響し合う。アジャイルでは、テスト活動は開発作業の中で見積ることが多い。
問33第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.2.21点ID t2-16
テスト工数に影響を与える要因のうち、「人」に分類される例として、シラバスで挙げられているものはどれか。
  1. A 人々の満足度(休暇・福利厚生など)や、類似プロジェクトの経験を含むスキルと経験
  2. B テスト自動化の導入状況や、テスト環境とテストツールを利用できるかどうかという可用性
  3. C チームの所在地や、バーチャルかオンサイトかといったメンバーの働き方と組織をまたぐ分散
  4. D テスト中に発見された欠陥の数と重要度、それによってメンバーに発生する再作業の量
解答と解説
正解:A 人々の満足度(休暇・福利厚生など)や、類似プロジェクトの経験を含むスキルと経験
人は最も必要なリソースであり、いかなる不安定な状況も考慮する必要がある。選択肢Bは開発プロセス(物理的な要因)、選択肢Cはテストコンテキスト、選択肢Dはテスト結果の要因。
問34第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.2.33点ID t2-19
見積りの不確実性(ばらつき)を数値で示す必要があるプロジェクトで、専門家から楽観的・悲観的・最も可能性の高い値を得られる。最も適した見積り技法はどれか。
  1. A 三点見積り
  2. B プランニングポーカー
  3. C ワイドバンドデルファイ
  4. D 比率に基づく見積り
解答と解説
正解:A 三点見積り
三点見積りは、楽観的・悲観的・最も可能性の高い推定値から期待値と標準偏差(見積りの不確実性やばらつきの尺度)を計算できる。見積り誤差を扱えることは、技法選択の要因の1つとして挙げられている。
問35第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.2.33点ID t2-21
見積り技法の選択に影響する要因として、シラバスで挙げられていないものはどれか。
  1. A 専門家の可用性
  2. B データの可用性
  3. C 見積り誤差
  4. D テストツールのライセンス形態
解答と解説
正解:D テストツールのライセンス形態
見積り技法の選択に影響する要因は、見積り誤差、データの可用性、専門家の可用性、モデリングの知識、時間的制約。選択基準はテストのコンテキスト(SDLC、ステークホルダー、テストレベルやテストタイプ)に大きく依存する。
問36第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.3.12点ID t2-23
単純な欠陥ワークフローで、欠陥レポートを「クローズ」に遷移させるのは誰で、どのような場合か。
  1. A テストマネージャーが、欠陥マネジメント委員会で延期が決定された時点で
  2. B 開発担当者が、欠陥を修正して変更をコミットし、レビューが完了した時点で
  3. C テスト担当者が、確認テストが成功した後、または却下を受け入れた場合
  4. D 開発担当者が、欠陥を再現できず、レポートを却下すると判断した時点で
解答と解説
正解:C テスト担当者が、確認テストが成功した後、または却下を受け入れた場合
テスト担当者は、確認テストの成功後、または却下を受け入れた場合に、欠陥レポートをクローズにする。「解決」状態では、テスト担当者が再現手順にしたがって確認テストを行う。開発担当者が却下と判断した場合は「却下」状態になり、クローズするのはその却下をテスト担当者が受け入れたとき。
問37第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.3.12点ID t2-26
品質コストが最小化されるのはどのような場合か。
  1. A 各欠陥を混入したのと同じフェーズ内で取り除ける場合(フェーズ内阻止の完全な達成)
  2. B 欠陥の大半を受け入れテストで検出し、ユーザーの視点で修正の要否を判断できた場合
  3. C 静的テストを省略し、その分の工数を動的テストに回してテスト実行の回数を増やした場合
  4. D 欠陥の検出をシステムテストに集中させ、まとめて修正することで修正の効率を高めた場合
解答と解説
正解:A 各欠陥を混入したのと同じフェーズ内で取り除ける場合(フェーズ内阻止の完全な達成)
SDLCの各フェーズに欠陥を検出・除去する活動を含めるべきで、各欠陥が混入したのと同じフェーズ内で取り除けるとき(フェーズ内阻止の完全な達成)に品質コストは最小化される。
問38第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.3.21点ID t2-28
非常に大規模なプロジェクトの欠陥マネジメントについて、シラバスの記述に合っているものはどれか。
  1. A 委員会での議論に時間がかかるため、修正要否の判断は各チームのテスト担当者に委ね、委員会は設置しない
  2. B 委員会の意思決定の準備とフォローの労力を考慮し、専任の欠陥マネージャーを置くことが適切な場合がある
  3. C 修正の要否は欠陥の重要度から機械的に決まるため、委員会は重要度の付け方の確認に役割を限定する
  4. D 専任の欠陥マネージャーを任命する場合は、利害の衝突を避けるため複数のプロジェクトで共有してはならない
解答と解説
正解:B 委員会の意思決定の準備とフォローの労力を考慮し、専任の欠陥マネージャーを置くことが適切な場合がある
非常に大規模なプロジェクトでは、少なくともテストが最も集中的に行われるフェーズで専任の欠陥マネージャーを任命するのが適切な場合がある。いくつかの大規模プロジェクトで欠陥マネージャーを共有することもある。
問39第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.3.41点ID t2-31
顧客がアジャイル、サプライヤーがシーケンシャル開発モデルを使うハイブリッド環境での欠陥マネジメントの課題と対応として、シラバスの記述に合っているものはどれか。
  1. A 欠陥の優先順位付けはサプライヤー側で行うため、プロダクトオーナーはミーティングに関与しない
  2. B 開発モデルが異なるため、各チームはそれぞれ独自のプロジェクト計画書に沿ってテストを計画する
  3. C 各チームが異なる欠陥マネジメントツールを使うことが多いため、ツール間を(できれば自動で)同期する
  4. D 欠陥マネジメントミーティングは、シーケンシャル開発のペースに合わせて開催頻度を減らし、1回を長めにする
解答と解説
正解:C 各チームが異なる欠陥マネジメントツールを使うことが多いため、ツール間を(できれば自動で)同期する
課題には、欠陥属性とツールの整合性(ツール間の同期)、欠陥の優先順位付け(プロダクトオーナーの関与、アジャイルの速さに合わせてより頻繁に・短く開催)、テスト計画書の整合性と透明性(全チームが同じプロジェクト計画書に合わせ、ダッシュボードやバックログで共有)がある。
問40第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.3.52点ID t2-33
欠陥レポートに収集する情報を目的別にグループ化したとき、「プロセス能力をアセスメントする」ための情報として適切なものはどれか。
  1. A 欠陥または欠陥の根本原因に対する混入・検出・除去のSDLCフェーズ
  2. B 欠陥の種類、欠陥が混入した作業成果物、影響を受けた品質特性
  3. C 欠陥が存在するサブシステムまたはコンポーネント、テスト環境
  4. D 欠陥を修正する・しないことに関連するリスク・コスト・機会・利益、回避策
解答と解説
正解:A 欠陥または欠陥の根本原因に対する混入・検出・除去のSDLCフェーズ
プロセス能力のアセスメントには、混入・検出・除去のフェーズの情報を使う。選択肢Cは欠陥解決、選択肢Dはプロジェクト全体の状況のアセスメント、選択肢Bはプロダクト品質の観点からのプロダクトインクリメントの状態のアセスメントのための情報。
問41第2章 プロダクトのマネジメントシラバス 2.3.61点ID t2-35
欠陥レポートの情報をプロセス改善に使う例として、正しい組み合わせはどれか。
  1. A 再オープンした欠陥:欠陥レポート作成の品質をアセスメント/重複・却下した欠陥:デバッグ時の実装の品質をアセスメント
  2. B 再オープンした欠陥:デバッグ時の実装の品質をアセスメント/重複・却下した欠陥:欠陥レポート作成の品質をアセスメント
  3. C 欠陥の発生箇所のクラスター分析:テスト担当者ごとの欠陥検出能力を比較し、テストの割り当てを決める
  4. D 混入フェーズの情報:欠陥を検出したテスト担当者を特定し、検出が遅れた原因を個人ごとに分析する
解答と解説
正解:B 再オープンした欠陥:デバッグ時の実装の品質をアセスメント/重複・却下した欠陥:欠陥レポート作成の品質をアセスメント
再オープンした欠陥の情報はデバッグの際の実装の品質、重複・却下した欠陥の情報は欠陥レポート作成の品質のアセスメントに使える(選択肢Aは入れ替わっている)。ほかに、混入・検出・除去のフェーズ情報でフェーズ内阻止や品質コストを分析する、混入フェーズの分析で欠陥予防の改善を的を絞って行う、根本原因で欠陥の総数を減らす、発生箇所のクラスター分析で技術的リスクを理解しリファクタリングにつなげる、などの使い方がある。選択肢C・選択肢Dは個人の評価に使っており、目的が誤っている。
問42第3章 チームのマネジメントシラバス 3.1.11点ID t3-02
「分析力、概念力、判断力」は、4つの能力領域のうちどれの例か。
  1. A 方法論的能力
  2. B 社会的能力
  3. C 個人の能力
  4. D 専門的能力
解答と解説
正解:A 方法論的能力
方法論的能力は、ある領域で独自に使用でき、複雑度や新規性の高い課題を独自に遂行できる一般的な能力で、分析力・概念力・判断力などがある。専門的能力の例はテスト技法のスキルや技術・ビジネスの専門知識、プロジェクトマネジメントスキル。
問43第3章 チームのマネジメントシラバス 3.1.11点ID t3-04
「セルフマネジメント能力、批判を受ける能力、回復力、変化を受け入れる姿勢、任せる能力」は、4つの能力領域のうちどれの例か。
  1. A 方法論的能力
  2. B 社会的能力
  3. C 個人の能力
  4. D 専門的能力
解答と解説
正解:C 個人の能力
個人の能力は、自分自身を成長させ、才能・モチベーション・実行意欲・具体的な態度や個性を伸ばす能力と意欲。テストチームの成功には、すべての領域の能力が重要とされる。
問44第3章 チームのマネジメントシラバス 3.1.23点ID t3-07
ドキュメント中心のシーケンシャル開発から、自己組織化されたアジャイルチームへ移行するプロジェクトである。テストチームメンバーに求められるスキルの変化として、シラバスの記述に最も合っているものはどれか。
  1. A 専門的能力の重要性が高まり、社会的能力や個人の能力よりもテスト技法の習熟が優先される
  2. B より高い社会的スキルと、より高いレベルのセルフマネジメントと規律が求められる場合がある
  3. C 対面での協力が増える一方、文書によるコミュニケーションが減るため、社会的スキルの重要性は下がる
  4. D 役割分担が明確なチームになるため、セルフマネジメントよりも上位者の指示に従う規律が重視される
解答と解説
正解:B より高い社会的スキルと、より高いレベルのセルフマネジメントと規律が求められる場合がある
アジャイル開発では、ドキュメント中心のシーケンシャル開発や離れた場所でのテストより高い社会的スキルが求められる場合がある。自己組織化されたアジャイルチームでは、全員により高いレベルのセルフマネジメントと規律が求められるかもしれない。変化へのオープンな姿勢や学ぶ意欲も重要。
問45第3章 チームのマネジメントシラバス 3.1.31点ID t3-09
テストチームメンバーの専門的・方法論的能力をアセスメントする方法として、シラバスで挙げられているものはどれか。
  1. A 性格診断の結果からメンバーの適性を判断し、専門的・方法論的能力の水準をそこから推定する
  2. B 上長が日々の勤務態度を観察し、社会的能力の評価結果から専門的能力の水準を推定する
  3. C プロジェクト期間中はアセスメントを行わず、終了時に成果物の品質から能力をまとめて評価する
  4. D テスト戦略の概説やテストベースのレビューなど、典型的なテストタスクを実際にやってもらう
解答と解説
正解:D テスト戦略の概説やテストベースのレビューなど、典型的なテストタスクを実際にやってもらう
典型的なテストタスク(テスト戦略の概説、テストベースのレビュー、テスト技法の決定と適用、テスト完了レポートの作成)を実際にやってもらうことでアセスメントできる。外部の資格、認定、実務経験、学位によるアセスメントも可能。アジャイルでは、ふりかえりとフィードバックで必要なスキルを識別する。
問46第3章 チームのマネジメントシラバス 3.1.41点ID t3-12
社会的能力や個人の能力を開発するためのアプローチとして、シラバスが推奨しているものはどれか。
  1. A テスト技法の演習を中心としたアプローチ
  2. B 資格取得や認定試験の受験によるアプローチ
  3. C トレーニングやコーチングのアプローチ
  4. D 自己学習(書籍やeラーニングなど)のアプローチ
解答と解説
正解:C トレーニングやコーチングのアプローチ
自己学習やトレーニングは専門的・方法論的な能力開発に適している。一方、社会的・個人の能力の開発には、自己学習より効果が期待できることが多いトレーニングやコーチングのアプローチが推奨される。社会的交流、フィードバック、内省が重要な成功要因。
問47第3章 チームのマネジメントシラバス 3.1.51点ID t3-15
テストチームを率いるために必要なマネジメントスキルについて、シラバスの記述に合っているものはどれか。
  1. A 基本的なマネジメント能力とテストマネジメントの知識に加え、社会的・個人の能力が不可欠な成功要因である
  2. B 計画・モニタリング・報告などの基本的なマネジメント能力があれば、テストマネジメント特有の知識は必要ない
  3. C 人材の確保は人事部門の役割であり、テストマネージャーが労働条件やチームの状況を分析する必要はない
  4. D テストの専門知識とマネジメントの能力が十分であれば、社会的能力や個人の能力は成功要因にならない
解答と解説
正解:A 基本的なマネジメント能力とテストマネジメントの知識に加え、社会的・個人の能力が不可欠な成功要因である
テストチームを率いるには、計画・モニタリング・コントロール・報告などの基本的なマネジメント能力、テストマネジメント特有の知識とスキル、そして社会的・個人の能力が不可欠。人材確保には、社会やチームの状況、労働条件を分析するスキルも求められる。
問48第3章 チームのマネジメントシラバス 3.1.61点ID t3-17
衛生要因について、シラバスの記述に合っているものはどれか。
  1. A 衛生要因は意識的に認識される要因であり、満たされることで本人の成長と満足感につながる
  2. B 衛生要因を満たすと満足感が大きく高まるため、モチベーション向上策として最も効果的である
  3. C 衛生要因は昇進や責任の拡大などを指し、欠けるとモチベーションが下がるが満たせば成長を促す
  4. D 当然のものと見なされ、満たしても満足感が増すとは限らないが、欠けるとモチベーションが下がりうる
解答と解説
正解:D 当然のものと見なされ、満たしても満足感が増すとは限らないが、欠けるとモチベーションが下がりうる
衛生要因は当然のものと見なされ、欠けているとモチベーションが下がりうる。モチベーションを上げる要因は意識的に認識され、成長と満足感につながる。テストマネジメントは、モチベーションを下げる要因を継続的に排除し、上げる要因を作り出し強化すべき。
問49第3章 チームのマネジメントシラバス 3.2.11点ID t3-20
品質コストについて、シラバスの記述に合っているものはどれか。
  1. A 品質コストの4分類はテストの効率の評価に使うもので、ビジネスケースには使えない
  2. B 外部失敗コストは発生頻度が低いため、通常、評価コストと内部失敗コストの合計より少ない
  3. C 評価コストと内部失敗コストの合計は、通常、外部失敗コストより大幅に少ない
  4. D 本シラバスの品質コストは、Boehm が提唱したアプローチの分類に基づいている
解答と解説
正解:C 評価コストと内部失敗コストの合計は、通常、外部失敗コストより大幅に少ない
評価コスト+内部失敗コストは通常、外部失敗コストより大幅に少ない。4つのカテゴリーのコストを決定することで、テストの説得力のあるビジネスケースを作れる。本シラバスは Feigenbaum のアプローチ(欠陥予防・評価・内部失敗・外部失敗の4分類)に基づいている。
問50第3章 チームのマネジメントシラバス 3.2.22点ID t3-22
欠陥1件あたりの平均コストが、評価コスト 400ドル、内部失敗コスト 300ドル、外部失敗コスト 5,000ドル だった。シラバスの式による欠陥1件あたりの平均節約額はどれか。
  1. A 4,600ドル
  2. B 4,300ドル
  3. C 4,700ドル
  4. D 5,700ドル
解答と解説
正解:B 4,300ドル
欠陥あたりの平均節約額 = 外部失敗コストの平均 −(評価コストの平均 + 内部失敗コストの平均)= 5,000 −(400 + 300)= 4,300ドル。