Foundation Level(FL)模擬試験 セットEの問題と解説
全40問。問題の後の「解答と解説」を開くと、正解と解説が表示されます。
問1第1章 テストの基礎シラバス 1.1ID 1-36
テストという活動の性質について、シラバスの記述に合っているものはどれか。
- A テストは技術的な活動であり、計画・見積り・モニタリングなどのマネジメントは含まれない
- B テストは大部分が知的活動であり、専門知識、分析スキル、批判的思考やシステム思考が求められる
- C テストで最も重視されるのは、定められた手順を正確かつ速く実行するための作業スキルである
- D テストは、手順書とツールさえあれば誰が行っても同じ結果が得られる機械的な作業が中心である
解答と解説
正解:B テストは大部分が知的活動であり、専門知識、分析スキル、批判的思考やシステム思考が求められる
シラバスは、テストは大部分が知的活動であり、専門知識を持ち、分析スキルを使い、批判的思考やシステム思考を適用することが求められるとしている。また、テストは技術的な活動だけでなく、計画・マネジメント・見積り・モニタリング・コントロールも必要。
問2第1章 テストの基礎シラバス 1.1.1ID 1-35
テストの目的が異なることがある要因として、シラバスで挙げられているものの組み合わせはどれか。
- A テスト対象、テストレベル、テスト担当者の資格、テストツールのライセンス形態
- B テスト技法、テスト自動化の度合い、カバレッジの度合い、テストドキュメントの詳細度
- C テスト対象、テストレベル、リスク、従うSDLCモデル、ビジネスコンテキスト
- D 開発チームの規模、テスト担当者の経験年数、テスト環境の台数、テストツールの価格
解答と解説
正解:C テスト対象、テストレベル、リスク、従うSDLCモデル、ビジネスコンテキスト
テストの目的は、テスト対象、テストレベル、リスク、SDLCモデル、そして企業構造・競争上の考慮事項・市場投入までの時間といったビジネスコンテキストの要因によって異なることがある。選択肢Bに挙げたテスト技法・自動化の度合い・カバレッジ・ドキュメントの詳細度は、テストのコンテキストの要因から影響を受ける事柄であり、テストの目的が異なる要因として挙げられているものではない。
問3第1章 テストの基礎シラバス 1.2.1ID 1-37
テスト担当者がプロジェクトの中で「ユーザーの視点」を提供する意義について、シラバスの記述に合っているものはどれか。
- A 代表的なユーザーの関与は通常不可能なため、テスト担当者がユーザーのニーズが考慮されていることを確認する
- B 代表的な複数のユーザーをプロジェクトに常時参加させるのが一般的なので、テスト担当者がユーザー視点を持つ必要はない
- C テスト担当者は、ユーザーのニーズよりも、開発担当者の設計意図どおりに実装されていることの確認に専念する
- D ユーザーのニーズの確認は受け入れテストの段階で行うものであり、それまでの開発ライフサイクルでは扱わない
解答と解説
正解:A 代表的なユーザーの関与は通常不可能なため、テスト担当者がユーザーのニーズが考慮されていることを確認する
テストは、開発プロジェクトにおいて間接的にユーザーの立場を代弁する手段となる。テスト担当者は開発ライフサイクルを通じて、ユーザーのニーズが理解され考慮されていることを確認する。代表的なユーザーの関与は、コストが高く適切なユーザーを確保できないため通常不可能とされている。
問4第1章 テストの基礎シラバス 1.2.3ID 1-38
欠陥について、シラバスの記述に合っているものはどれか。
- A 要件仕様書の欠陥は、実装段階で開発担当者が気づいて修正するため、後の工程には影響しにくい
- B 欠陥はソースコードで見つかるものであり、要件仕様書などのドキュメントからは発見できない
- C SDLC初期の作業成果物の欠陥は、検出されなければ、後半の欠陥のある作業成果物につながることが多い
- D 欠陥を含むコードが実行されると、どのような状況であっても常に故障を引き起こす
解答と解説
正解:C SDLC初期の作業成果物の欠陥は、検出されなければ、後半の欠陥のある作業成果物につながることが多い
欠陥は要件仕様書やテストスクリプトのようなドキュメント、ソースコード、ビルドファイルのような補助的な作業成果物からも発見できる。初期の作業成果物の欠陥は、見逃されると後半の欠陥につながる。欠陥の中には、実行すると常に故障になるものもあれば、特定の状況でしか故障にならないものや、故障にまったくつながらないものもある。
問5第1章 テストの基礎シラバス 1.4.2ID 1-40
テストを取り巻くコンテキストの要因が影響を与えるテストの事柄として、シラバスで挙げられているものの組み合わせはどれか。
- A 製品の販売価格、営業戦略、開発担当者の給与体系、組織の採用方針、広告宣伝の予算
- B ステークホルダー、チームメンバー、ビジネスドメイン、技術的要因、プロジェクトの制約
- C テスト戦略、テスト技法、自動化の度合い、カバレッジ、ドキュメントの詳細度、レポート作業
- D テスト対象、テストレベル、リスク、従うSDLCモデル、ビジネスコンテキスト
解答と解説
正解:C テスト戦略、テスト技法、自動化の度合い、カバレッジ、ドキュメントの詳細度、レポート作業
ステークホルダー、チームメンバー、ビジネスドメイン、技術的要因、プロジェクトの制約、組織的要因、SDLC、ツールといったコンテキストの要因は、テスト戦略・テスト技法・自動化の度合い・カバレッジ・ドキュメントの詳細度・レポート作業など、テストの多くの事柄に影響する。選択肢Bはコンテキストの要因そのもの、選択肢Dはテストの目的が異なる要因として挙げられているもの。
問6第1章 テストの基礎シラバス 1.4.3ID 1-41
テスト計画の作業成果物である「リスクレジスター」の説明として、正しいものはどれか。
- A リスクを、その可能性・影響・リスク軽減に関する情報とともに列挙したもの
- B テストケースと要件の対応関係を、リスクレベルの高い順に整理した表
- C 発見した欠陥を、再現手順や重要度、優先度、対応状況とともに一覧にしたもの
- D リスクの高い順にテストケースを並べ、実行の日程を割り当てたスケジュール
解答と解説
正解:A リスクを、その可能性・影響・リスク軽減に関する情報とともに列挙したもの
リスクレジスターは、リスクの可能性・影響・軽減に関する情報とともにリスクを列挙したもの。テストスケジュール、リスクレジスター、開始基準、終了基準は、多くの場合テスト計画書の一部になる。
問7第1章 テストの基礎シラバス 1.4.5ID 1-42
アジャイルソフトウェア開発におけるテストマネジメントをする役割について、シラバスの記述に合っているものはどれか。
- A アジャイル開発ではテストマネジメントのタスクは存在せず、各開発担当者が自分のテストを個別に判断する
- B タスクの一部をアジャイルチームが担い、複数チームにまたがるタスクはチーム外のテストマネージャーが行うことがある
- C 独立性を保つため、1人がテストをする役割とテストマネジメントをする役割を同時に担うことはできない
- D テストマネジメントをする役割は、チームの状況にかかわらず専任のテストマネージャーが担う必要がある
解答と解説
正解:B タスクの一部をアジャイルチームが担い、複数チームにまたがるタスクはチーム外のテストマネージャーが行うことがある
テストマネジメントの役割の実施方法は状況によって異なる。アジャイルではタスクの一部をチームが担当し、複数チームや組織全体にまたがるタスクは開発チーム外のテストマネージャーが行うことがある。役割はチームリーダー、テストマネージャー、開発マネージャーなどが担うことがあり、1人が両方の役割を同時に担うことも可能。
問8第1章 テストの基礎シラバス 1.5.3ID 1-33
テストの独立性のレベルについて、多くのプロジェクトで最善とされる進め方はどれか。
- A プロジェクトで1つの独立性のレベルを選び、全テストレベルで統一する
- B 作業成果物を最もよく知る作成者自身に、すべてのテストレベルを任せる
- C テストレベルに応じて、複数の独立性のレベルでテストを行う
- D 最も独立性の高い組織外のテスト担当者に、すべてのテストレベルを任せる
解答と解説
正解:C テストレベルに応じて、複数の独立性のレベルでテストを行う
ほとんどのプロジェクトでは、複数の独立性のレベルでテストを行うのが最善とされる。例えば開発担当者はコンポーネントテストとコンポーネント統合テスト、テストチームはシステムテストとシステム統合テスト、ビジネス側の代表者は受け入れテストを行う。
問9第2章 ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通してのテストシラバス 2.1.1ID 2-21
選択したSDLCがテストに与える影響として、シラバスで挙げられていないものはどれか。
- A テストドキュメントの詳細レベル
- B テスト自動化の範囲
- C テスト技法とテストアプローチの選択
- D テスト対象のプログラミング言語
解答と解説
正解:D テスト対象のプログラミング言語
SDLCの選択は、テスト活動の範囲とタイミング、テストドキュメントの詳細レベル、テスト技法とテストアプローチの選択、テスト自動化の範囲、テスト担当者の役割と責任に影響する。
問10第2章 ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通してのテストシラバス 2.1.3ID 2-12
テスト駆動開発(TDD)の特徴として、正しいものはどれか。
- A テストを先に書き、テストを満たすコードを書いてから、テストとコードをリファクタリングする
- B ユーザーストーリーの受け入れ基準から、システム設計の一環として受け入れテストを導き出す
- C コードを書いた後にカバレッジを測定し、未カバーの箇所を通るテストを追加していく
- D Given/When/Then 形式の自然言語で望ましい振る舞いを記述し、そこからテストを導き出す
解答と解説
正解:A テストを先に書き、テストを満たすコードを書いてから、テストとコードをリファクタリングする
TDDは(広範な設計の代わりに)テストケースを通じてコーディングを導くアプローチ。選択肢DはBDD、選択肢BはATDDの特徴。TDD・ATDD・BDDは、いずれもテストファーストのアプローチ。
問11第2章 ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通してのテストシラバス 2.1.6ID 2-13
ふりかえり(レトロスペクティブ)について、正しい記述はどれか。
- A 議論の結果は記録すべきで、通常はテスト完了レポートの一部になる
- B プロジェクトやリリースの終了時に一度だけ開催し、次のプロジェクトに教訓を引き継ぐ
- C 改善点の提案を出すことが目的なので、結果の記録やフォローアップは求められない
- D 参加者はテストチームに限定され、開発担当者やプロダクトオーナーは参加しない
解答と解説
正解:A 議論の結果は記録すべきで、通常はテスト完了レポートの一部になる
ふりかえりにはテスト担当者だけでなく開発担当者、アーキテクト、プロダクトオーナー、ビジネスアナリストなども参加する。イテレーション終了時やマイルストーン、必要な時にも開催される。結果は記録し、推奨された改善点をフォローアップすることが重要。
問12第2章 ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通してのテストシラバス 2.2.1ID 2-03
ボトムアップ、トップダウン、ビッグバンといった統合戦略のアプローチに大きく依存するテストレベルはどれか。
- A システムテスト
- B 受け入れテスト
- C コンポーネントテスト
- D コンポーネント統合テスト
解答と解説
正解:D コンポーネント統合テスト
コンポーネント統合テストはコンポーネント間のインターフェースと相互処理に焦点を当て、どの順番で統合するか(統合戦略)に大きく依存する。
問13第2章 ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通してのテストシラバス 2.2.2ID 2-31
非機能テストについて、正しい記述はどれか。
- A 非機能テストは、すべての機能が完成したライフサイクルの最終段階でしか実施できない
- B 非機能テストは機能テストと同じテスト環境で実施するため、特殊な環境は必要ない
- C 多くの非機能テストのテストケースは、機能テストのテストケースから導出される
- D 非機能の欠陥は、発見が遅れても機能の欠陥より修正の影響範囲が小さいことが多い
解答と解説
正解:C 多くの非機能テストのテストケースは、機能テストのテストケースから導出される
多くの非機能テストは同じ機能テストのテストケースを使い、機能が動いている際に非機能制約が満たされるかをチェックする。早期に始めるのが適切な場合もあり、非機能の欠陥の発見が遅れるとプロジェクトの成功に重大な脅威になりうる。使用性テストのためのユーザビリティラボのような特殊な環境が必要な場合もある。
問14第2章 ソフトウェア開発ライフサイクル全体を通してのテストシラバス 2.2.3ID 2-33
欠陥の修正にかかる時間や費用が限られている場合の確認テストのやり方として、シラバスで挙げられているものはどれか。
- A 故障を再現するステップを実行し、故障が発生しないことの確認に限定する
- B 確認テストを省略し、変更の影響範囲を対象としたリグレッションテストだけを行う
- C 修正内容を開発担当者がコードレビューし、その結果をもって確認テストに代える
- D 欠陥のため不合格になったテストケースを含む、テスト対象の全テストケースを再実行する
解答と解説
正解:A 故障を再現するステップを実行し、故障が発生しないことの確認に限定する
確認テストの方法には、欠陥のため不合格になったテストケースをすべて実行する、修正に必要な変更をカバーする新しいテストケースを追加する、などがある。時間や費用が限られている場合は、故障を再現するステップを実行して故障が起きないことを確認するだけに限定することがある。
問15第3章 静的テストシラバス 3.1.2ID 3-09
動的テストでは検出できないが、静的テストでは検出できる欠陥の例として、シラバスが挙げているものはどれか。
- A 応答時間の遅延
- B 負荷時のタイムアウト
- C 到達できないコード
- D メモリリークによる性能低下
解答と解説
正解:C 到達できないコード
静的テストは、到達できないコード、狙い通りに実装されていないデザインパターン、実行不可能な作業成果物に内在する欠陥など、動的テストでは検出できない欠陥も検出できる。性能やタイムアウトのように実行に依存するものは動的テストで確認する。
問16第3章 静的テストシラバス 3.2.2ID 3-04
シラバス(ISO/IEC 20246 に基づく)のレビュープロセスの活動を正しい順に並べたものはどれか。
- A 計画 → 個々人のレビュー → レビューの立ち上げ → 修正と報告 → 共有と分析
- B 計画 → レビューの立ち上げ → 個々人のレビュー → 共有と分析 → 修正と報告
- C レビューの立ち上げ → 計画 → 共有と分析 → 個々人のレビュー → 修正と報告
- D 個々人のレビュー → 計画 → レビューの立ち上げ → 共有と分析 → 修正と報告
解答と解説
正解:B 計画 → レビューの立ち上げ → 個々人のレビュー → 共有と分析 → 修正と報告
計画でレビューの範囲(目的、対象、終了基準など)を決め、立ち上げで参加者の準備を整え、個々人のレビューで不正・推奨・質問を識別し、共有と分析でそれらを議論し、修正と報告で欠陥レポートの作成や結果の報告を行う。
問17第3章 静的テストシラバス 3.2.3ID 3-13
レビューの役割のうち、調整や時間のマネジメント、誰もが自由に発言できる安全な環境づくりなどによってレビューミーティングを効果的に運営するのはどれか。
- A レビューリーダー
- B マネージャー
- C 作成者
- D モデレーター
解答と解説
正解:D モデレーター
モデレーター(ファシリテーターとも呼ばれる)はレビューミーティングを効果的に運営する。レビューリーダーはレビューの全体的な責任を負い、誰が参加するか、いつどこで行うかを決める。
問18第3章 静的テストシラバス 3.2.5ID 3-05
レビューの成功要因として、適切でないものはどれか。
- A レビューの明確な目的と、測定可能な終了基準を事前に定義する
- B レビュー結果を参加者の人事評価に活用することを目的に含める
- C 参加者に十分な準備時間を与え、必要なトレーニングを実施する
- D 作業成果物を小さく分割し、参加者が集中力を失わないようにする
解答と解説
正解:B レビュー結果を参加者の人事評価に活用することを目的に含める
シラバスは、参加者の評価を決してレビューの目的にしてはならないとしている。ほかに、適切なレビュー種別の選択、作成者やステークホルダーへのフィードバック、マネジメントの支援、組織文化としての定着、トレーニング、ミーティングのファシリテートが成功要因として挙げられている。
問19第4章 テスト分析と設計シラバス 4.2.1ID 4-19
同値分割法について、正しい記述はどれか。
- A 無効パーティションはカバレッジの計算に含めない
- B パーティションは重複してはならず、空でない集合でなければならない
- C 同値分割法は、順序性のあるパーティションにしか使えない
- D 100%のカバレッジを達成するには、各パーティションから少なくとも2つの値をテストする必要がある
解答と解説
正解:B パーティションは重複してはならず、空でない集合でなければならない
パーティションは重複してはならず、空であってもいけない。100%のカバレッジには、無効パーティションも含めたすべてのパーティションを少なくとも1回通す必要がある(各パーティション1つのテストで十分)。順序性のあるパーティションにしか使えないのは境界値分析。
問20第4章 テスト分析と設計シラバス 4.2.1ID 4-45
有効パーティションと無効パーティションについて、正しい記述はどれか。
- A 無効な値は、テスト対象が無視または拒絶すべきもの、あるいは仕様に処理が定義されていないもの
- B 同値分割法の100%カバレッジは、有効パーティションをすべて通すことで達成される
- C 有効・無効の定義はシラバスで統一されており、チームや組織によって異なることはない
- D 仕様書に処理が定義されていない値は、テスト対象が処理すべき有効な値と解釈する
解答と解説
正解:A 無効な値は、テスト対象が無視または拒絶すべきもの、あるいは仕様に処理が定義されていないもの
有効な値と無効な値の定義はチームや組織によって異なる場合がある。有効な値は処理すべきもの・仕様に処理が定義されているもの、無効な値は無視・拒絶すべきもの・仕様に処理が定義されていないものと解釈できる。100%のカバレッジには無効パーティションも含めて通す必要がある。
問21第4章 テスト分析と設計シラバス 4.2.2ID 4-17
入力欄の有効範囲は 1〜100(整数)で、0以下と101以上は無効パーティションである(無効パーティションには下限・上限はないものとする)。2値境界値分析で、テストケースとして 0、1、100 の3つを実行した。2値BVAのカバレッジは何%か。
- A 75%
- B 100%
- C 60%
- D 50%
解答と解説
正解:A 75%
境界値は各パーティションの最小値・最大値で、この場合 0(無効パーティションの最大値)、1、100、101(無効パーティションの最小値)の4つ。実行したのは 0、1、100 の3つなので 3 ÷ 4 = 75%。101 を追加すれば100%になる。
問22第4章 テスト分析と設計シラバス 4.2.2ID 4-51
得点(整数)の入力欄のパーティションは「0以下:無効」「1〜10:ランクC」「11〜20:ランクB」「21〜30:ランクA」「31以上:無効」である。2値境界値分析で100%のカバレッジを達成するために必要な値の数はどれか。
- A 6
- B 4
- C 10
- D 8
解答と解説
正解:D 8
境界値は 0、1、10、11、20、21、30、31 の8つ(各パーティションの最小値・最大値)。隣接するパーティションの境目ごとに2つずつ(0と1、10と11、20と21、30と31)で、合計8つ。
問23第4章 テスト分析と設計シラバス 4.2.3ID 4-33
デシジョンテーブルテストの強みとして、最も適切なものはどれか。
- A テスト対象のコードの内部構造に基づいて、通過していない判定結果を特定できる
- B 順序性のあるパーティションの境界付近に潜む欠陥を、少ないテストケースで見つけられる
- C 条件の組み合わせを漏れなく体系的に識別でき、要件の相違点や矛盾の発見にも役立つ
- D 条件の数が増えてもルール数はほぼ線形にしか増えないため、大規模な仕様にも適用しやすい
解答と解説
正解:C 条件の組み合わせを漏れなく体系的に識別でき、要件の相違点や矛盾の発見にも役立つ
デシジョンテーブルテストは、条件の組み合わせをすべて識別する体系的なアプローチを提供し、要件の相違点や矛盾の発見にも役立つ。一方、条件が多いとルール数が指数関数的に増えるのが弱点。
問24第4章 テスト分析と設計シラバス 4.2.4ID 4-36
状態遷移テストのカバレッジ基準のうち、カバレッジアイテムが「単一の有効な遷移」であるものはどれか。
- A 全状態カバレッジ
- B 全遷移カバレッジ
- C 1スイッチカバレッジ
- D 有効遷移カバレッジ
解答と解説
正解:D 有効遷移カバレッジ
有効遷移カバレッジ(0スイッチカバレッジとも呼ばれる)では、カバレッジアイテムは単一の有効な遷移。有効遷移カバレッジを100%達成すれば、全状態カバレッジも100%になる。全遷移カバレッジは有効な遷移と無効な遷移の両方を対象とし、ミッションクリティカル・セーフティクリティカルなソフトウェアの最低要件とすべきとされる。1スイッチカバレッジは連続する2つの遷移の並びを対象とする基準である。
問25第4章 テスト分析と設計シラバス 4.2.4ID 4-58
ドアの状態表は次の通り(空欄は無効な遷移)。
テストケース「閉 →(開ける)→ 開 →(閉める)→ 閉」だけを実行した。有効遷移カバレッジは何%か。
| 状態\イベント | 開ける | 閉める | 施錠 | 解錠 |
|---|---|---|---|---|
| 閉 | 開 | 施錠中 | ||
| 開 | 閉 | |||
| 施錠中 | 閉 |
- A 50%
- B 100%
- C 67%
- D 25%
解答と解説
正解:A 50%
通した有効な遷移は 閉→開 と 開→閉 の2つ。有効な遷移は全部で4つなので 2 ÷ 4 = 50%。なお全状態カバレッジは、施錠中を通っていないため 2 ÷ 3 ≒ 67%。
問26第4章 テスト分析と設計シラバス 4.3.2ID 4-61
次のコードがある(番号付きの各行を実行可能なステートメントとする)。
1: read(x)
2: if (x < 0) {
3: x = -x
}
4: print(x)テストケース x = −3 だけを実行した。ステートメントカバレッジと、判定結果(真・偽)のブランチによるブランチカバレッジの組み合わせとして正しいものはどれか。- A ステートメント 100%、ブランチ 50%
- B ステートメント 100%、ブランチ 100%
- C ステートメント 75%、ブランチ 50%
- D ステートメント 75%、ブランチ 100%
解答と解説
正解:A ステートメント 100%、ブランチ 50%
x = −3 では 1 → 2(真)→ 3 → 4 とすべてのステートメントを通るのでステートメントカバレッジは100%。しかし判定の偽側を通っていないため、判定結果のブランチは2つ中1つで50%。ステートメントカバレッジ100%でもブランチカバレッジ100%とは限らない典型例。
問27第4章 テスト分析と設計シラバス 4.3.3ID 4-39
ホワイトボックステストの価値について、正しい記述はどれか。
- A ブラックボックステストだけでも、要件カバレッジから実際のコードカバレッジを測定できる
- B ホワイトボックステスト技法はコードの実行が前提なので、ドライランなどの静的テストには使えない
- C コードの構造を網羅的にテストするため、実装されていない要件の欠落も確実に検出できる
- D カバレッジを客観的に測定でき、カバレッジを高めるテストを追加するための情報を提供する
解答と解説
正解:D カバレッジを客観的に測定でき、カバレッジを高めるテストを追加するための情報を提供する
ブラックボックステストだけでは実際のコードカバレッジは測定できない。ホワイトボックステストはカバレッジを客観的に測定し、テストの追加に必要な情報を提供する。ドライランなどの静的テストにも使えるが、実装されていない要件の欠落は検出できない可能性がある。
問28第4章 テスト分析と設計シラバス 4.4.3ID 4-67
チェックリストベースドテストのチェックリストに含めない方がよいとされている項目はどれか。
- A 一般的すぎる項目や、自動的にチェックできる項目
- B 機能要件、品質特性、GUIの設定などを参照する項目
- C チェックする内容が質問の形で表現された項目
- D 個別に、直接チェックできるよう記述された項目
解答と解説
正解:A 一般的すぎる項目や、自動的にチェックできる項目
自動的にチェックできる項目、開始・終了基準に適した項目、一般的すぎる項目は含めない方がよい。チェックリストの項目は多くの場合質問の形で表現し、個別に直接チェックできるようにすべき。チェックリストは機能テストと非機能テストの両方を含む、さまざまなテストタイプをサポートするよう作成できる。
問29第4章 テスト分析と設計シラバス 4.5.1ID 4-42
ステークホルダーがユーザーストーリーをどのようにテストすればよいかわからない場合、それが示している可能性として、シラバスで挙げられているものはどれか。
- A ストーリーが不明確か価値を反映していないか、ステークホルダーがテストの支援を必要としている
- B ユーザーストーリーの粒度が大きすぎるため、テストする前に複数の小さなストーリーに分割する必要がある
- C 受け入れ基準が過剰に詳細なため、テストの観点を絞り込んで基準の数を減らす必要がある
- D そのストーリーは手動では確認できないため、テスト自動化を前提に作り直す必要がある
解答と解説
正解:A ストーリーが不明確か価値を反映していないか、ステークホルダーがテストの支援を必要としている
テスト方法がわからないことは、ストーリーが不明確である、価値が反映されていない、あるいはステークホルダーが単にテストの支援を必要としている、ということを示している可能性がある。よいユーザーストーリーは INVEST の特性を持ち、T はテスト可能(Testable)。
問30第5章 テスト活動のマネジメントシラバス 5.1.2ID 5-34
リリース計画に関わるテスト担当者の貢献として、シラバスで挙げられているものはどれか。
- A イテレーションごとのテストケースの実行と、テスト実行結果に基づく欠陥レポートの作成
- B テスト可能なユーザーストーリーと受け入れ基準の作成、リスク分析、テスト工数の見積り
- C ユーザーストーリーの詳細なリスク分析、試験性の判断、テストタスクへの分解と見積り
- D 開発担当者と協力した欠陥の修正と、修正後の確認テストおよびリグレッションテスト
解答と解説
正解:B テスト可能なユーザーストーリーと受け入れ基準の作成、リスク分析、テスト工数の見積り
リリース計画ではプロダクトのリリースを見据えてバックログを定義・再定義し、すべてのイテレーションのテストアプローチとテスト計画書のベースとなる。テスト担当者は、テスト可能なユーザーストーリーと受け入れ基準の作成、プロジェクトと品質のリスク分析、テスト工数の見積り、リリースのためのテストの計画に貢献する。選択肢Cはイテレーション計画での貢献。選択肢AとDは計画ではなく、テスト実行や欠陥修正に関する作業。
問31第5章 テスト活動のマネジメントシラバス 5.1.3ID 5-35
典型的な終了基準のうち、「徹底度の測定」に分類されるものはどれか。
- A 発見したすべての欠陥がレポートされた
- B すべてのリグレッションテストが自動化された
- C 欠陥密度
- D 計画したテストが実行された
解答と解説
正解:C 欠陥密度
徹底度の測定には、達成されたカバレッジレベル、未解決欠陥の数、欠陥密度、不合格になったテストケースの数などがある。他の選択肢は完了基準(計画したテストの実行、静的テストの実行、全欠陥のレポート、リグレッションテストの自動化など)。
問32第5章 テスト活動のマネジメントシラバス 5.1.4ID 5-22
テスト工数の見積りについて、シラバスの記述に合っているものはどれか。
- A 見積りの誤差は関係者を混乱させるため、確定値として一つの数値だけを伝える
- B 大きなタスクの見積りは誤差が相殺されるため、小さなタスクの見積りより正確になる
- C 見積りは過去のデータに基づくため、仮定を明示しなくても誤差は小さく抑えられる
- D 大きなタスクは、小さなタスクの集合に分解してそれぞれを見積もることができる
解答と解説
正解:D 大きなタスクは、小さなタスクの集合に分解してそれぞれを見積もることができる
見積りは多くの仮定に基づき、常に誤差の可能性があることを関係者に明示することが重要。小さなタスクの見積りは通常、大きなタスクより正確なので、大きなタスクは小さなタスクに分解して見積もるとよい。
問33第5章 テスト活動のマネジメントシラバス 5.1.5ID 5-23
優先度の高いテストケースAが、優先度の低いテストケースBの結果に依存している。テスト実行の順序として正しいものはどれか。
- A 依存関係のあるテストケースは実行しない
- B AとBを同時に実行して、両方の結果を比較する
- C 優先度に従い、優先度の高いAを先に実行する
- D 依存関係を満たすため、Bを先に実行する
解答と解説
正解:D 依存関係を満たすため、Bを先に実行する
理想的にはテストケースを優先度順に実行するが、依存関係がある場合はうまくいかないことがある。優先度の高いテストケースが優先度の低いテストケースに依存している場合は、優先度の低いほうを先に実行しなければならない。リソースの可用性も考慮する必要がある。
問34第5章 テスト活動のマネジメントシラバス 5.1.6ID 5-41
オリジナルのテストピラミッドモデル(Cohn 2009)が定義している3つのレイヤーはどれか。
- A ユニットテスト、サービステスト、UIテスト
- B コンポーネントテスト、システムテスト、受け入れテスト
- C 静的テスト、動的テスト、探索的テスト
- D 機能テスト、非機能テスト、リグレッションテスト
解答と解説
正解:A ユニットテスト、サービステスト、UIテスト
オリジナルのテストピラミッドは「ユニットテスト」「サービステスト」「UIテスト」の3レイヤー。ユニット(コンポーネント)テスト、統合(コンポーネント統合)テスト、エンドツーエンドテストを定義する一般的なモデルもあり、レイヤーの数や名称は異なる場合がある。
問35第5章 テスト活動のマネジメントシラバス 5.2.1ID 5-27
リスクを特徴づける2つの要素の組み合わせと、「リスクの可能性」がとる値の範囲として正しいものはどれか。
- A リスクの可能性とリスクの影響/0より大きく1より小さい
- B リスクの可能性とリスクの影響/0以上1以下(0と1を含む)
- C リスクの発生源とリスクの検出可能性/0より大きく1より小さい
- D リスクの影響とリスクの対策費用/1以上100以下
解答と解説
正解:A リスクの可能性とリスクの影響/0より大きく1より小さい
リスクは、リスクの可能性(顕在化する確率。0より大きく1より小さい)とリスクの影響(顕在化がもたらす結果)の2つで特徴づけられ、この2つがリスクレベルを表す。リスクレベルが高いほど、その処置はより重要になる。
問36第5章 テスト活動のマネジメントシラバス 5.2.3ID 5-48
リスクアセスメントで、定性的アプローチによってリスクレベルを決めるときに使うものとして、シラバスで挙げられているものはどれか。
- A 三点見積り
- B 特性要因図
- C リスクの可能性とリスクの影響の乗算
- D リスクマトリクス
解答と解説
正解:D リスクマトリクス
定性的アプローチではリスクマトリクスを使ってリスクレベルを決める。定量的アプローチでは、リスクレベルをリスクの可能性とリスクの影響の乗算として算出する。特性要因図はリスク識別に使える手法の1つ。
問37第5章 テスト活動のマネジメントシラバス 5.3.1ID 5-15
「欠陥密度」や「欠陥検出率」は、シラバスのどの種類のテストメトリクスに分類されているか。
- A プロダクト品質メトリクス
- B 欠陥メトリクス
- C テスト進捗メトリクス
- D カバレッジメトリクス
解答と解説
正解:B 欠陥メトリクス
欠陥メトリクスの例:発見・修正された欠陥の数と優先度、欠陥密度、欠陥検出率。テスト進捗メトリクスはテストケースの実行数や合否数など、プロダクト品質メトリクスは可用性・応答時間・平均故障時間など、カバレッジメトリクスは要件カバレッジやコードカバレッジ。
問38第5章 テスト活動のマネジメントシラバス 5.3.3ID 5-31
地理的な距離や時差のため、直接顔を合わせたコミュニケーションが難しい分散型チームにおけるテストステータスの伝え方について、シラバスの記述に合っているものはどれか。
- A 口頭でのコミュニケーションだけに限定すべきである
- B より形式的なコミュニケーションが適している場合がある
- C すべてのステークホルダーに同じ内容・同じ形式で伝えるべきである
- D テストステータスは伝える必要がない
解答と解説
正解:B より形式的なコミュニケーションが適している場合がある
分散型チームでは、より形式的なコミュニケーションが適している場合がある。伝える手段には口頭、ダッシュボード、電子的なチャネル、オンラインドキュメント、正式なテストレポートがあり、ステークホルダーの関心に応じて調整する必要がある。
問39第6章 テストツールシラバス 6.1ID 6-09
テストツールについて、シラバスの記述に合っているものはどれか。
- A 表計算ソフトのように、テストのコンテキストではテストツールになるものもある
- B テストツールの主な対象はテスト実行であり、テスト設計やマネジメントは対象外である
- C テスト目的で開発・販売されているソフトウェアだけが、テストツールとして扱われる
- D コラボレーションツールは開発用のツールであり、テストツールの分類には含まれない
解答と解説
正解:A 表計算ソフトのように、テストのコンテキストではテストツールになるものもある
シラバスは、その他のテストを補助するツールの例として、テストのコンテキストではテストツールになる表計算ソフトを挙げている。テストツールは実行だけでなく、マネジメント、静的テスト、設計・実装、非機能テスト、DevOps、コラボレーションなど多くの活動を支援する。
問40第6章 テストツールシラバス 6.2ID 6-11
テスト自動化の潜在的な利点として、シラバスで挙げられているものはどれか。
- A ツールベンダーのサポートが継続されるため、ツールの保守や移行の負担がなくなる
- B ツールに判断を任せられるため、テスト担当者の批判的思考が必要なくなる
- C カバレッジなど評価の客観性が向上し、人間には複雑すぎる尺度を提供できる
- D 開発プラットフォームとの互換性がツールによって確保され、移行の手間がなくなる
解答と解説
正解:C カバレッジなど評価の客観性が向上し、人間には複雑すぎる尺度を提供できる
評価の客観性の向上と、人間が導き出すには複雑すぎる尺度の提供は利点の1つ。ベンダーの廃業やサポート不足、人の批判的思考を軽視するほどのツールへの過剰な依存、開発プラットフォームとの非互換はリスクとして挙げられている。